『【風呂なし物件】が人気?家賃3万円台は貧しいのか?』
こんにちは、ハヤトです。
思えば、一人暮らしを始めたのも1月末、今の妻と同棲を始めたのも1月。個人的には何かと暮らしの変化に思い出が多い季節です。
先日、気になるワードがtwitterでトレンドに入っていました。
『風呂なし物件』
どういうことかと言うと、朝のニュースで、「風呂なしの賃貸物件が若者に人気」というのが放送されたみたいなんですよね。(詳しくはテレ朝ニュースに掲載されています)
僕自身も、さすがに「風呂なし物件」ではなかったですが、一人暮らしの頃は築60年・家賃5万円でこの季節は極寒になる築古物件に住んでいました。
そこで今回は安い築古物件に住んでいた経験をもとに、「風呂なし物件」について、家賃3万円台の家について、トレンドになった理由について、考えてみました。
今回の記事では、
家賃3万円台の風呂なし物件は貧しいと言えるのかについてお話ししていきたいと思います。
- 春から一人暮らしの家を探している
- 家賃の安い家に住みたいけど不安…
- 風呂なし物件が人気ってどういうことなの?
そんな方は是非最後まで読んでいただけたらと思います。
風呂なし物件がトレンド入りしたワケ
まずは今回「風呂なし物件」がトレンドにあがった理由をお話ししていきたいと思います。
発端は冒頭にもお話しした通り、朝のニュースでした。
このニュースでは実際に風呂なし物件に住んでいる男性と、風呂なし物件を紹介しているサイトの担当者さんにインタビューしているのですが、
内容を簡単に説明すると
- お風呂が付いていない賃貸物件なら家賃が半額で済む
- 都内は家賃が高い
- 「昭和レトロ」を感じるのも築古物件の魅力
- 家賃を抑えることで趣味や貯蓄にお金を回せる
- 近くに銭湯があれば風呂なしは解決する。むしろその習慣も楽しい。
という感じ。
これを最初に見た時は
たしかにそう言う考え方もあるのか!賢いなぁ
と思ってしまいました。固定費を抑えると言うのは資産形成において重要な考えですし、銭湯は僕自身も好きですからね。
ただ、トレンド入りしたのには訳があるんですよね。
このトレンドを追いかけてみるとこんなツイートがたくさんありました。
今の若者は家賃3.2万円の風呂がない家にしか住めなくなっている!
これはメディアによる印象操作だ!これだからマスコミは…
今の政府のせいで経済がこんなに貧しくなっている!○○のせいだ!
などなど…。
つまり、家賃3万円台の風呂なし物件に住むことは貧しいことで、今の日本経済がよくない象徴、それを美化するのはおかしい!っていうことなんですよね。
たしかにこれ自体も概ね正しいのかなと思います。
いつの時代もメディアというのは大きな影響力を持っているので、こういう放送をすることで印象付けをすることもできるでしょう。
家賃の話は置いといても、今の日本経済がいい状態だとは言えない、このままだと心配、と言う思いは僕自身もあります。
ただ、1つだけ、この話に違和感も感じてしまいました。
それは
「家賃3万円台の風呂なし物件に住むことは果たして”貧しい”と言えるのか」
ということです。
家賃3万円台の風呂なし物件も貧しいとは言い切れない
皆さんはどう感じるでしょうか?
例えば家賃3万円台の風呂なし物件に住んでいる友人がいたとして、その友人を貧しいなと感じますか?
もしその友達が、家賃3万円台の風呂なしに住んでいるうえに、ボロボロの服を着て、ろくにご飯も食べられてなくて、いつも暗い顔をしていたら、たしかに貧しさを感じてしまうかもしれません。
もはや心配になりますよね。
でも家賃3万円台風呂なしに住んでいても、趣味の洋服はきちんとおしゃれをしていて、友人とのご飯にもお金を使えていて、同年代には珍しく将来の資産形成もしている。
その上、いつも楽しそう、幸せそうにしていたら、その友人を貧しいと感じますか?
僕は貧しいと感じないだろうなと思います。
つまり、「家賃3万円台の風呂なし物件」に住むからといって、”貧しい”とは言い切れないということです。
何にお金を使うのか、どのぐらいお金を稼ぎたいのか、それは人それぞれですし、家にお金をかけないからといって「今の若者は貧しい」と言い切ることもできないのではないでしょうか。
結婚しない、子供をつくらない、車を持たない
これも経済のせいだとおっしゃる方もいますが、僕は単純に時代の流れによる価値観変化ではないなかなと思います。
家賃5万円、築60年の賃貸に住んだ思い出
さて、風呂なし物件ではなかったですが、僕が大学卒業後に一人暮らしをしていた、築古5万円の物件の話をしたいと思います。
※詳しくは過去の記事にも書いているので気になる方はぜひこちらもどうぞ。
当時は飲食業をしていたので、たしかに家を選べるほど稼げてはいませんでした。
ただ、男の一人暮らしなので、オートロックにしたいとか、新築ピカピカの家に住みたいとか、家に対してそこまで強いこだわりがなかったのも事実です。
猫を飼えて、駅近で、都内にも行きやすく、ある程度室内が綺麗な部屋、というのがあの頃の条件だったように思います。
たとえもっとお金を稼げていたとしても、他にお金を使いたい部分は沢山あったので、今考えても家賃5万円というのは正しい選択だったのではないかなと感じています。
築60年の家は日当たりが悪く、冬は極寒、謎の隙間からは虫が侵入してくるし、設備が壊れて管理会社の方を呼ぶこともしばしば。
そんな家でしたが、それで「貧しい」と感じたことは一切ありません。
当時の仕事にはやりがいを感じていましたし、大変な日々に充実感もありました。
嘘偽りなく、「もっと良い家に住むために稼ぎたい」と思ったことは一度もありません。
数々の不満点も今となってはすごく良い思い出ですし、あの頃楽しかったなと振り返ることすらあります。
もし、今一人暮らしをしたいと思っているけれど、安い家賃の物件は心配だなぁと思う人がいたら、大丈夫だよと背中を押してあげたいです。
豊かさ、幸福は自分基準で考えたい
ということで今回は「風呂なし物件」は貧しいのかというテーマでお話ししました。
僕は、全然貧しくないと思います!住む人の考え方次第ですよね。
(自分が住むとしたら、体調悪い時に銭湯に行く手間や洗面台で洗えないものを洗えるという意味でお風呂はあった方がいいなと思いますが…)
もし今安い賃貸に住んでいて、暮らしが貧しいなぁと感じていたとしても、世の中を責めていては何も変わりません。自分で稼げるように努力した方が早く解消できるのではないでしょうか?
最近よく考えるのは「自分基準で考えた幸せとは何か」ということです。
「あなたにとっての幸せってなんですか?」
「あなたはいくらお金があれば幸せになれますか?」
この質問、意外に難しくないですか?(笑)
僕は正直すぐには答えが出せないです。というか真剣に考えたことがないんですよね。
でもこの答えがないと、いつまでも、誰かが決めた、誰かが話した、そんなありきたりの幸せで自分を測ってしまい、幸せにはなれないんですよね。
結婚して、子供つくって、庭付き一戸建て買って…
よくあるテンプレ将来設計ですが、これって人類全員の幸せではないですよね。
これが実現できないから幸せじゃない、人生が豊かじゃないなんてこともないはずです。
どうしたら自分が幸せだなと感じられるのか、どのぐらいお金を稼げば自分が豊かだなと思えるような暮らしができるのか、これは改めて考えてみるべきことなのではないかと思います。
僕自身も、自分の人生が豊かに、そして幸せになれるように、まずはその基準を考えて、集めていきたいと思います。
ではでは。
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